年末にハラスメントが増える『本当の理由』_見逃しがちな初期サインとは?

こんにちは、Emmagination代表の大川です。
今年の冬は冷え込みが厳しく、外気のピリッとした空気が肌に触れるたびに季節の移ろいを感じます。
けれど、職場の空気もまた、12月に入ると自然とピリッとし始めるものです。
忙しさ、締め切り、評価への焦り、疲労。
この時期だけ、ふだん穏やかな人でも感情のゆらぎが大きくなるのは、人間の心理メカニズムから見ても自然なことなんです。
実際、12月はハラスメント相談が最も増える月。
これは偶然ではなく、きちんと理由があります。
ここでは、その仕組みを3つのパートでわかりやすく読み解いていきます!
- なぜ年末はトラブルが増えるのか
- 実際の現場で起きていること
- あなたの職場に出ていないか? 初期サインのチェック
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【なぜ年末はトラブルが増えるのか】
年末は「忙しさ」「疲労」「心理的負荷」が、ちょうど三層構造のように積み重なります。
ただ忙しいのではなく、
・締め切りの連続
・業務量の偏り
・評価への意識
など、複数の心理的負荷が同時に作用します。
心理学の領域では、人はストレスが溜まっているほど、
・攻撃性が上がる
・相手の言葉を悪く受け取りやすくなる
・認知がゆがみやすい
という特徴が出ると知られています。
忙しさで余裕がなくなると、呼吸は浅く早くなり、視野の狭窄を引き起こします。
さらにホルモンバランスが崩れ、ネガティブな感情に紐付きやすくなります。
視野が狭くなると、「確認」「丁寧さ」「配慮」といった大事な要素を省略しやすくなります。
これが小さなすれ違いを積み上げ、結果としてハラスメントの「芽」が急激に育ってしまいます。
さらに年末は、顧客側もストレスが高い季節。
支払い・家族行事・時間の制約が重なり、心理的余裕が減ることで、普段なら流せるはずのことにも反応しやすくなります。
そのため、カスハラ(カスタマーハラスメント)も増えやすくなるのです。
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【実際の現場で起きていること】
年末のトラブルは、派手な暴言や大喧嘩ではなく『微細なほころび』から始まります。
・上司が声を少し強めてしまう
・部下がいつもより敏感に受け取ってしまう
・余裕がなくて言い方がきつくなる
・顧客の言葉に反応しすぎてしまう
・忙しさで説明不足のまま仕事が進む
こうした「ほんの少しのズレ」が、雪の上を踏んだ足跡のように広がっていきます。
そして12月後半になるにつれ、その小さなズレが「人間関係の亀裂」へと変わり、
年末年始の長期休みを挟むことでコミュニケーション機会が希薄になり、亀裂が溝へと大きくなってしまう。
これが毎年起きる典型的な流れです。
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【あなたの職場に出ていないか? 初期サインのチェック】
年末の職場に、こんな変化はありませんか?
・普段穏やかな人がイライラしている
・雑な指示が増えた
・報連相が減った
・チームの空気が重くなってきた
・小さな言い合いがちょこちょこ起きる
・顧客対応で疲れ切っているスタッフがいる
・「まあ、後でいいか」という先送りが増えた
これらは、ハラスメントやトラブルの『初期サイン』。
まだ小さい段階だからこそ、早く気づけば穏やかに軌道修正できます。
逆に言えば、12月の小さな違和感は放置すると、翌年1〜2月に『大きな歪み』として再発します。
だからこそ、このタイミングで気づき、手を打つことが大切なんです。
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【まとめ】
年末はただ忙しいだけの季節ではありません。
心理的余裕が失われ、人間関係のトラブルが発生しやすい状態が整ってしまう季節です。
だからこそ、12月は一年のなかで最も、
「小さな兆候」に目を向ける価値が高い月
と言えます。
そして、初期サインを見抜ければ、来年に持ち越すトラブルの多くは予防できます。
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年末の忙しさは、あっという間に組織の『見えない溝』を深めてしまいます。
早い段階で現状を整理するだけで、組織の負荷は大きく下がります。
まずは状況をお聞かせいただくだけでも、改善への道筋が見えてきます。
もし今回の内容が、あなたの職場にも当てまりそうだと感じたなら、早めにご相談ください。
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